介護とはなんなんだ

俺はこの世界に入って十数年が経つ。介護技術から入り、知識、そして精神、態度を学んだ。
その後、看護師として、生理学、看護技術、看護的倫理を学び、その後法人運営や経営を学んでいる。
さまざまなサービス体系をみてきたが、その中でも最もタフだと思うのが、在宅介護支援だ。
介護とはまず、介護を必要としている人が、自分の力では出来ないことを支援することだと俺は考えている。
介護とは学校で行うような教育ではない。子供に対して行うしつけでもない。はたまた保護でもない。
あくまで自分のできないところを支援するだけの事である。
近年介護の世界では「自立支援」という言葉が多く出回っているが、これは俺が思うに自立をさせるということではなく、自立に向けて促していくことだと考えている。
自立とは自分で立つと書けるが、自分で立つには身体的な能力も必要だが、「自分で生きていきたい」と思う気持ちがなければ自立は成り立つことはない。
介護が必要な方は、心身ともに、またはいずれかに健常者よりもビハインドを背負っている。そのような環境の中で、「自分で生きていきたい」と思えるように支援することはいかに困難なことか想像することは容易だろう。
俺は障害者の施設で働いているので、高齢者介護の感覚とはいささかことなるかもしれないが、このまま続けさせてもらう。

出来ることは自分でするに +1 !

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