俺はこの世界に入って十数年が経つ。介護技術から入り、知識、そして精神、態度を学んだ。
その後、看護師として、生理学、看護技術、看護的倫理を学び、その後法人運営や経営を学んでいる。
さまざまなサービス体系をみてきたが、その中でも最もタフだと思うのが、在宅介護支援だ。
介護とはまず、介護を必要としている人が、自分の力では出来ないことを支援することだと俺は考えている。
介護とは学校で行うような教育ではない。子供に対して行うしつけでもない。はたまた保護でもない。
あくまで自分のできないところを支援するだ...
人生の大いなる目的とは何か。それはわずかでも「幸せ」になることを目的としていると俺は考えている。
「幸せ」とはすべての人にはすべての幸せがある様に、明確にコレというものはない。
しいて言えば「自分らしく」生きることではないだろうか。
自分らしく生きるために最も適した環境を考えるときに、俺は「施設」であるとはとても思えないのである。
施設で暮らしている方々は決して施設を否定しないだろう。それは少なくも他の環境よりも「安心」と「安全を」提供されるのだから当然素晴らしい。
俺もそれは否定しないし、それ...
限られた人数で行う在宅介護において技術的なスキルや知識の未熟さは非常に危険である。場合によってはある種、密室であるので、助けも入りずらい。在宅支援者は常にリスクと隣り合わせであり、スキルや知識の向上は非常に重要である。
だが、俺は在宅介護支援者に最も必要なことは卓越した介護観だと思っている。
その人が今までずっとそこで暮らしていた場所で、今も暮らしていけることに役立っているということの重要さを感じてほしい。
我々が生きるように、心身のビハインドを背負った彼らが、そこに生き、そこで今までと同じよう...
昔は、家族や親戚などの血縁関係や「隣組」といった隣近所との人間関係の中でお互いに協力しながら自然に子育てや介護をしていた日本。
今は、核家族化が進み老夫婦だけで住んでいたり。
子どもたちだけでなく親戚も遠くにいて滅多に会わないし、隣近所のヒトたちとの付き合いもしてないヒトが多くなっているようです。
また血が繋がっているからこそイライラしてしまったり。
いつも顔を合わせるような近所のヒトだからこそ遠慮してしまう…。
だからこそ、いっそのコト赤の他人にお願いした方が本人も家族とかもみんな気が楽!
…...
初心者が在宅介護支援に行く時には「家事はしちゃダメだよ!」と口すっぱく言われるコトが多いようです。
よくゴッチャになるようですが「家事と介護」も違うし「家政婦と介護スタッフ」も違います。
在宅介護支援は、介護の必要なヒトのコトしか行いません。
介護者は、ケースワーカーが作った「このヒトにはココをするのが難しいから、ココをこのくらい手伝ってあげてください」といった計画書に従ってサービスを行います。
それ以外のコトもそれ以上のコトもそれ以下のコトもしてはならないのです。
例えば、掃除も支援が必要なヒ...
老化や病気、事故などによって更にできないコトが増えたり。
逆に病気が治って体調がよくなったり、リハビリによって身体の機能が回復して、できるコトが増えてくる場合。
基本的に「してはならないコト」をする必要があると思われる場合は、病院などの専門機関に相談して、対応の仕方を教えてもらったり。
ケースワーカーに報告したりして、ケースワーカーに計画書自体を変更してもらわないといけません。
介護者は、介護が必要なヒトに会う頻度も多いと思うので、誰よりも早く変化に気付いて、素早く報告・連絡・相談をし、連携機関...
掃除・洗濯・料理など…できるコトはしてもらい、一緒に会話なども楽しみながらできるコトや生きがいややりがいを増やしていけるようにする
健康・服薬チェック…簡易血圧計と体温計による血圧と体温の確認・起床時・食前・食間・眠前などの薬を処方通り飲んだり、塗ったりしてるかの確認をする
買物・通院・外出・外泊など…一緒に介護者が付き添うコトによって行動範囲を広げてもらう
安否確認・巡回…決まった時間に電話をかけて何度かけなおしても電話に出ない場合は、自宅まで訪ねて行ったり、夜間ちゃんと寝てるかどうか定時に確...
Konpitsuさんから、コラム「在宅介護支援 -住み慣れた家で-」に関して、意見、感想、経験談を寄せていただきました。(2014/5/20)
老人は自分が衰えてきたことを実感していない人が多いです。プライドもあるためか、こちら側の苦労さなどを理解してくれることはなく、老人ホームなどにはなかなか入ってくれません。最近になってショートステイなどもあり、やっと通ってくれるようになりましたが、本人からしたら家で普通に暮らしているほうが幸せと思えるのかもしれません。ショームステイなどに行くようになること...
コラム「在宅介護支援 -住み慣れた家で-」に関して、MikiAkamiさんから意見、感想、経験談を寄せていただきました。(2014/6/13)

在宅介護支援って簡単に言われますが、実際はものすごく大変です。私の母も脳出血で倒れてから介護が必要になりました。まだ出来ることも多かったので在宅介護でしたが、その後転倒により人口股関節、正確には人工骨頭を入れたため、歩行困難になり介護付き老人ホームに入所しました。本人も在宅での介護を望みましたが、実際に介護支援だけでは無理な事も多く、第一に住宅事情がネ...
コラム「在宅介護支援 -住み慣れた家で-」について、Sakuyuさんから意見、感想、経験談を寄せていただきました。(2014/7/10)

最近の高齢化と、老人ホームの入所待ちを考えると、在宅介護の充実は喫緊の問題かもしれませんね。世間では、保育所の充実などが話題になっていますが、人数から行くと高齢者の対策も後回しにはできないように思います。在宅介護とショートステイやデイケアなどを旨くミックスさせて、何とかしのいでいる状況ではないでしょうか。より安全な環境で暮らすとなれば、後からリフォームして高...